そぞろごと

退嬰老人日記

音楽

自殺ソングについて

自殺ソングで有名なのは、ダミアの「暗い日曜日」だろう。確かに陰々滅々とした曲だが、私はこれを聴いてもべつに自殺したいという気持にはならなかった。日本では、「アカシアの雨がやむとき」が似たような歌詞をもっているが、これを自殺ソングと呼ぶ人は…

エリー・アメリングと眞理ヨシコ

往年の名ソプラノにエリー・アメリングという人がいる。私はこの人の歌が大好きで、CDばかりか「歌の冒険」と題された写真集まで持っているくらいだが、どうしてそんなに惹かれるのか、自分でもよくわからなかった。ところで、今日、子供のころに好きだった…

スーパーギタートリオのひみつのなぞ

1981年に出たスーパーギタートリオのライヴ盤。これを聴いてアコースティックギター(当時はフォークギターと呼んでいた)に対する認識が一変してしまった人は多いと思う。私もそれまで少しはギターにも触れていたが、この演奏に驚いてスパニッシュギターや…

懐メロとしてのバッハ

YTを見ていると、ヘルムート・ヴァルヒャの『フーガの技法』が全曲アップされているの発見した。いやはや、なんでもありますな、YTには。 一番から順を追って聴いてみたが、しだいに湧き上ってくるノスタルジーを抑えることができなかった。これを最初に聴い…

好事魔多し

やっと軌道に乗りかけた宅録だが、ちょっとした不注意でギターの背面に穴を開けてしまい、リペアに出さざるをえなくなった。納期はひと月半とのことで、11月中旬まで宅録はお預けということになる。宅録はともかくとして、日常的にギターを弾くことが習慣に…

エドガー・ポーの世界

お盆といえばやはり怪談物ですよね。うちにも怪談と名のつく本はある。昔買った、古ぼけた全集の端本。それを開いて読んでみると──これが意外におもしろい。思わず釣り込まれるが、その話は後回しにしよう。 * * * 西洋怪談といえば、エドガー・ポーと相…

ガボール・ザボについて

去年の夏は、ガボール・ザボの2枚(正確にいえば4枚)のCDを聴いて過ごした。 Gypsy '66/Spellbinderアーティスト: Gabor Szabo出版社/メーカー: Imports発売日: 2015/11/27メディア: CDこの商品を含むブログを見るSorcerer / More Sorcery (Impulse 2-on-1)…

音楽におけるヴァンピリズム

ギターを手にしてはや一年が過ぎた。この間、とくに練習らしい練習はしていないが、CDに合わせて即興的にギターを弾くのはよくやっている。たとえばバルトークの弦楽四重奏。この前衛的かつ変態的な曲集は、かつては洒落で聴いていたが、ギターで合わせるよ…

田島裕子「あざやかに生きて」

今週のお題「わたしの好きな歌」たった一回聴いただけの曲が、なぜか執拗に記憶にとどまることがある。たとえば私の場合、田島裕子の「あざやかに生きて」がそれだ。じつはこの歌手名も、曲名も、私にとっては長いこと謎だった。なにしろ大昔に一度、テレビ…

レルベルグとフォーレ

ベルギー象徴派の代表的な詩人にシャルル・ヴァン・レルベルグがいる。この人は私のちょうど100歳年上で、生まれた月もいっしょなら、日も3日しか違わない。だからどうしたといわれるかもしれないが、こういうところにもなんとなく親近感をおぼえる。レルベ…